スサノヲ 後期

皆様こんにちは(^^♪

millionchallngerです!!

 

久しぶりの記事となります。

 

こんな私の古事記紹介ブログですが、閲覧いただきありがとうございます。

 

本日は、前回紹介させて頂いた、『スサノヲ』についての続編を

 

書いていきたいと思います。

 

 

 

スサノヲ結婚後

前回の記事では、スサノヲが見事に「ヤマタノオロチ」を撃退し、

 

クシナダヒメをお嫁さんにすることで終わりました。

 

この結婚後、実はほとんど古事記の世界からこの二人は姿を消していきます。

 

再登場はなんとスサノヲの血を引く6代後の『大穴牟遅神ー(オオナムチ)』

 

という神の話のときなんです。

 

このオオナムチが6代前なので、スサノヲも結構普通の家庭を作り、

 

人生を楽しんでいたんでしょうかね?

 

大穴牟遅神ー(オオナムチ)登場

 

さぁ、オオナムチのストーリーに入っていきます。

 

このオオナムチですが、実は兄弟の「八十神」から虐められていて、かなり

 

やられていたみたいなんです。

 

そこで、この八十神の魔の手から逃れるためスサノヲに助けを求めることから

 

始まります。

 

スサノヲの元に来たオオナムチなんですが、なんと!!

 

スサノヲと暮らしていた娘の一人、『須勢理毘売命ー(スセリビメ)』と

 

出会った瞬間に恋に落ちてしまいます。そして、その場で婚約まで行ったそう。

 

「お父さん!!めっちゃイケメン来たよ!!紹介するね!!」と言われた

 

スサノヲパパは、「いや、不細工だろ!!結婚なんて認めん!!」と猛反対します。

 

オオナムチとスセリビメの結婚

 

オオナムチとスセリビメの結婚を反対しているパパは、オオナムチに対して

 

怒涛の嫌がらせに入ります。

 

??クシナダママはどうしたの?と思い調べると、なんと既にスサノヲに

 

嫌気が指したのか出て行ってしまっているではないですか。

 

何があったのスサノヲ夫婦。。。(笑)

 

そんなこんなでスサノヲは、オオナムチに対して蛇やムカデがたくさんいる

 

お部屋にオオナムチを閉じこめたり、草原にオオナムチを行かせて草原ごと

 

燃やそうとしたりとかなりの鬼っぷりを発揮します。

 

さすがのオオナムチも「これ死ぬかも・・・。」と思い始めていたんでは

 

ないでしょうか?

 

スサノヲ猛反対モード

 

しかし、まだまだ続くスサノヲのドSモードを何とか掻い潜り、ある夜

 

スサノヲが寝ていることを確認したオオナムチは、スサノヲの髪の毛を

 

柱に括り付け、弓と刀をパクッてスセリビメとバックれます。

 

スサノヲが目覚めたときには既にバックレた後の二人、

 

慌ててスサノヲも追いかけます。

 

スサノヲが当時住んでいたのは「根の国」でして、スサノヲの母ちゃんの国です。

 

ここから地上に行くまでの境界にある黄泉平原までスサノヲが追いかけますが

 

スサノヲは追い付かないと思ったのか、止まります。

 

そして、一言「おいオオナムチ!!その弓と刀で必ず八十神を倒せよ!!

倒して地上の王になれ!!倒したら「大国主ー(オオクニヌシ)」と名乗って

娘と結婚して幸せになれ!!」と叫んだそうです。

 

ずっとオオナムチにキレてたんではなく、特訓してたって事なんでしょうか?

 

オオナムチ 八十神討伐

 

無事に嫌な兄弟達を倒し、オオクニヌシと名乗ったオオナムチはスセリビヒメ

 

と結婚し、幸せに暮らします。

 

スサノヲ特訓モード?は活かされ見事にオオクニヌシとなることが出来たんですね。

 

スサノヲという人物

 

まず、人ではなく神という存在なのかもしれません。というか神ですよね。

 

スサノヲノミコトという神の一生は、非常に興味深く、面白い

 

ストーリーとなっています。このスサノヲが、海原の統治を怠り、母に甘えてばかりの

 

どうしようもない奴であり、それが災いしてアマテラスにも嫌われる始末。

 

そんな状況の中、幸運にも夫婦になれるチャンスを掴み、見事成功をおさめます。

 

この少ないチャンスをモノにしたスサノヲは何代も後の末裔に救いを求められ、

 

しっかりと世の中の厳しさを叩きつけます。

 

実際、八十神を倒せないオオナムチでは、娘を幸せにすることは出来ない。

 

でも、娘自身が好きになった相手と結婚はさせてあげたい。

 

だからオオナムチを鍛えてオオクニヌシと成長させる。

 

そうすれば皆幸せになれる。

 

というストーリーを思い描いたスサノヲだったんでは無いでしょうか?

 

自分がダメ人間で始まり様々な人から嫌われて、怒られ、奮起するきっかけを

 

作ることが出来たから、弱腰で逃げ腰のオオナムチの気持ちも良く理解できたのでは

 

ないでしょうか?

 

スサノヲに学ぶ教訓

 

「かわいい子には旅をさせろ」ではないですが、厳しさの裏側には優しさがあり、

 

簡単には幸せを掴むことは出来ない。だから鍛錬、努力を重ねて行い

 

自分の力で困難を乗り越え幸せを掴みなさいという教えなのかと感じました。

 

今でこそ、様々なジャンルで幸か不幸かの線引きが成されていると思います。

 

ここで、どう頑張れば幸せなのか?どこをさぼれば不幸せなのか?

 

答えもないし、正解もありません。実際には、オオナムチはオオナムチという

 

名前のまま死んでいたかもしれません。

 

スサノヲもヤマタノオロチに負けていたかもしれません。

 

結果論から推察し、幸せという意味を理解しているわけです。

 

ですから、努力や鍛錬というモノの必要性は、必ずしも結果を出すためではなく、

 

幸せの過程や不幸の過程を知るためのモノであるという事。

 

なぜ幸せになれるのか?なぜ不幸だと思うのか?ここを人生の中で理解する事が

 

重要であり難しい事だと私は感じます。

 

皆様にも、相応の幸せが訪れる事をお祈りして、終わりにしたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

今回参考にさせて頂いた記事は

kojiki.co

こちらとなります。

 

古事記紹介 スサノヲと八岐大蛇〈ヤマタノオロチ〉伝説

皆様こんばんは。

millionchallengerです!(^^)!

 

 

先日に引き続き、古事記の紹介をさせて頂きます。

 

今日は、スサノヲとヤマタノオロチ伝説というお話になります。

 

 

 

皆さんは、スサノヲという人物を知っているでしょうか?

 

今だとパズドラとかに登場したりしてますよね。

 

スサノヲの誕生

 

このスサノヲは、イザナキという神様が禊をすることで生まれた神となります。

 

この時に一緒にアマテラス、ツクヨミという神も生まれており、三人で三貴子

 

とあらわされていました。

 

この三人にはそれぞれ、父のイザナキから支配地が与えられていて、スサノヲは

 

海原を任されていました。

 

しかし、スサノヲは母のイザナミに甘えてばかりで一向に治めようとしない

 

ため、父の怒りを買い追放されてしまったそうです。

 

仕方なく追放されたスサノヲですが、どうしても母に会いたいと母のいる

 

黄泉の国を目指します。

 

この黄泉の国に行く道中、姉のアマテラスが治める高天原に立ち寄り、挨拶を

 

しようと訪れます。

 

しかし姉のアマテラスはスサノヲが高天原を奪いに来たのでは?と誤解し警戒します。

 

誤解を解こうとスサノヲはアマテラスに向かって「誓約(うけい)」を勧めます。

 

この誓約とは占いの一種で、正邪を判断するために用いられているそうです。

 

この誓約の結果、誤解が解けたスサノヲは喜んで高天原へ入ります。

 

スサノヲ、高天原追放 クシナダヒメとの出会い

 

しかし、調子に乗ったスサノヲは高天原にて悪事を繰り返します。

 

これに怒ったアマテラスは、スサノヲの爪やヒゲを抜かれて追放されてしまいました。

 

再度追放されたスサノヲは、出雲の国斐伊川上流の鳥髪に降り立ちます。

 

そこで、泣いている老夫婦と少女に出会います。

 

この泣いている少女の名前はクシナダヒメと言いました。

 

ヤマタノオロチ登場

 

なぜ老夫婦と少女が泣いているのかスサノヲが尋ねると、「娘が8人も

 

いたのに『ヤマタノオロチ』が毎年来て娘を食べてしまう」と答えます。

 

さらに「そろそろヤマタノオロチが来る頃で、この少女クシナダヒメが食べられて

 

しまう」と続けます。

 

そんな話を聞いたスサノヲは、ヤマタノオロチについて尋ねます。

 

ヤマタノオロチの生態

 

目が鬼灯のように赤く、一つの体に頭が8個、尾が8本生えている。

 

身体にはヒノキや杉、苔が生えており8つの谷や山に渡るほどの長さである。

 

そのお腹の周りはいつも血だらけでただれているそうです。

 

スサノヲの決断

 

スサノヲは、このヤマタノオロチを倒したらクシナダヒメと結婚

 

させて欲しいとお願いします。

 

このお願いを老夫婦は快諾します。

 

そして、いざヤマタノオロチと決闘になります。

 

打倒!!ヤマタノオロチ! その倒し方は??

 

まず、老夫婦にアルコールの強いお酒を作らせます。

 

そしてクシナダヒメを櫛に変身させ、自分の髪に取り付けます。

 

垣に8個の入り口と酒樽を置いておびき寄せます。

 

まんまと少女の匂いと酒の酔い匂いに釣られたヤマタノオロチは、この酒をグビグビ

 

飲み干し、酔っぱらって寝てしまいます。

 

泥酔状態のヤマタノオロチをスサノヲは飛び掛かり、切り散らします。

 

こうしてヤマタノオロチを倒した英雄の誕生となり、伝説として継承

 

されていきました。

 

倒されたヤマタノオロチの尻尾から、見事な太刀が出てきます。

 

英雄の帰還 アマテラスに許してもらうスサノヲ

 

この太刀、名前を天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と言います。

 

別名を草薙の剣(くさなぎのつるぎ)とも言います。

 

この太刀をアマテラスに献上し許してもらったみたいです。

 

無事にクシナダヒメと結婚できたスサノヲは、出雲に須賀宮を建てて幸せに

 

暮らしました。

 

あらすじを読んでみて

 

おもうことは皆同じ、「なんで調子に乗って悪事を働いたの?スサノヲくん。」

 

ですよね。目的は母に会うためのはず、なのに道中の姉ちゃんの家で調子に乗り、

 

姉ちゃんにキレられて追い出されます。

 

とはいえ、甘えん坊?で頼りないスサノヲが、知恵と勇気を振り絞り強敵を

 

倒す!!というか弱者を守る!!

 

的なストーリーだったのでしょうか?

 

なかなか面白くて調べ甲斐のあるお話でした。

 

世間に伝えたい事

 

「うだつがあがらない」、「自立できない」なんて言葉があるわけですが、

 

大人でもいつまでも誰かの指示を得なきゃ動けない人が増えています。

 

スサノヲみたいに親父から怒られたりしないようにするため

 

だったりするんですけどね。

 

中にはそれでも器用に他者の信頼を勝ち取り、出世していくしていく人もいます。

 

ですが、そんな幸運の才能は一握りで、基本は努力した人が評価される世の中である

 

はず。だからスサノヲのように甘えてばかりで怒られた自分を振り返り、

 

ここぞという勝負所で知恵と勇気を使いながら勝つ。

 

きっと、アマテラスも高価な太刀を喜んだのではなく、あんなに頼りなかった弟が

 

身の毛も凍る化け物を一人で退治して困っている人を助けた事に喜んでいたんだと

 

思いました。いつか来る勝負の瞬間を逃げずに戦うことの大切さを学んだ気がします。

 

皆さんはいかがでしたか?スサノヲ伝説は以上となります。

 

読んでいただきありがとうございました。また、更新しましたら読んでいただきたいと

 

おもいます。

 

では、この辺で失礼いたします。

 

 

今回参考にさせて頂いたページは

intojapanwaraku.com

です。

 

 

日本に名立たる神を紹介

初めまして。

 

私はmillionchallengerと申します。

 

 

 

まえがき

 

この度ブログを新たに作成し、全く別のジャンルの記事テーマで

 

ブログを開設しましたのでお知らせ致します。

 

このブログ、名を『mythology's blog』と言いまして、直訳すると『神話』

 

というタイトルになります。

 

この『神話』というタイトルは、私が大好きな日本の「古事記」を題材にしたテーマ

 

となっています。

 

日本がどのように出来たのかを教えてくれる古事記を知らない方にも伝えたいという

 

思いから、ブログの作成を思いついたのが始まりです。

 

今日はそんな古事記の導入部分に触れ、日本の歴史に皆様を連れていきたいと

 

思っております。どうか、慈愛の精神でこの記事を読んでくださいませ。

 

 

古事記について

西暦712年に書かれた日本で最初の歴史書となります。

上巻、中巻、下巻の三部構成で、上巻は天地創造と神様のお話。

中巻と下巻では初代天皇の「神武天皇」から33代天皇の「推古天皇」までの

功績を書いています。

 

序文に記されている成立過程によると、古事記の始まりは「天武天皇」の意志による

ものだったとされています。

そしてこの天武天皇からおよそ30年後に完成したとされています。

そう。一人の人間によって作られたものでは無く、何人もの手によって記された

日本最古の歴史書だったのです。

 

 では、天武天皇はなぜこの歴史書を作りたかったのでしょうか?

 

日本書紀の出現

古事記と同時期に、もう一つの歴史書が存在していました。

それは、「日本書紀」です。この書記は、中国の歴史書を参考に「日本でも

ちゃんとした歴史書が必要だ。」という動きの中で作られたものです。

 

そのため、中国でも読めるよう「漢文体」で「時系列」に沿って書かれているのが

特徴でした。つまり、広いジャンルの人びとに見てもらえるような、見やすく分かりやすい歴史書だった事が分かります。

その証拠に、この日本書紀を宮中政府官人の皆で読んで勉強していたと

記録されているそうです。

 

 古事記の書かれ方

一方で古事記の書かれ方というと、日本の古語を記すために国内向けの崩れた漢文体

で書かれていたそうです。

内容は日本書紀のような歴史についての文章なのですが、登場する神様が

かなり個性的に描かれているそうです。

そしてその神様一つ一つのエピソードが、人々の興味関心を煽るようにドラマチックに

描かれていたんだそうです。

 

私が受けた印象は、日本書紀→教科書 古事記→漫画

 

みたいな感覚でした。私が興味を持って調べていた際のネットの記事でも、

やはり皇后の娯楽のような解釈をされている方も少なくありませんでした。

 

その反面、天皇の主体性を誇示したい時代でしたから、そういった風潮(イズム)

を作るための物と紹介する方も多いのも事実です。

 

結果的に古事記とは?

未だに謎が解明されていない、人々の間で別々の解釈を有する歴史書のようです。

原本は無く、最古に写された写本が「真福寺(現:愛知県名古屋市)」に残っている

そうです。

 

そして、内容といえば正統の歴史書ではなく、そこから外れた悲劇の主人公が

度々登場してきます。反国家的に受け取れる物語や、御子同士の争いなど、単なる歴史書としてではなく、山あり谷ありの波乱万丈を描いたようなストーリーとなっています。

 

完成した時代には、日本書紀の存在が出始めてから古事記はどんどん日陰に

押され、やがて誰からも見られなくなってしまったそうです。

 

しかし時代は移り、現代社会ではむしろ綺麗ごとよりもドラマチックを

求める人が増えてきたため、密かに日本書紀ブームの到来となっている

事と思えます。

 

今では日本の歴史を語るうえでは離せない『古事記』となったとさ。

めでたしめでたし。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか?

日本最古の初期『古事記』の紹介でした。

今後の記事では、古事記に登場する神様のエピソードを書いていきますので、

興味のある方は是非とも見に来てください。

 

ありがとうございました。

 

古事記について非常に参考になるページは

shinto-cocoro.jp